医学への貢献 | 未来の医師・歯科医師たち

理想とする
将来像に向かって

愛知医科大学 医学部 R.Kさん

Q. 医師を目指した
きっかけを教えてください

基礎研究の成果を知り、
研究者・研究医を目指す

昨今のメディア形態の発展に伴って、人類の繁栄に寄与するさまざまな基礎研究の成果を知り、私は研究者、ひいては研究医になりたいと願うようになりました。解剖実習などを通じて人体の構造に触れ、さらに基礎・臨床医学の知識を学習することは、私の理想とする将来像に必要不可欠です。大学における日々の学習は、高校生の頃とは違い、全てが真新しく“道”のような世界です。理解し記憶しなければならない知識量は膨大で、加えて実習などもあり、精神力と体力が要求されますが、その努力が将来の自分を形作っていくと考えれば、大変ではありますが喜びも感じています。

Q. どのような医師を
目指していますか?

アメリカで活躍する
臨床病理医を目指して

将来目指したいキャリア像は、日本で研修を終えた後に米国の医師国家試験に合格し、アメリカで臨床病理医として働くことです。そのためには医学だけでなく英語も高いレベルで習得しなければならず、日々勉強に励んでいます。自分の思い描く将来像にそのまま進むことができる人は、本当に一握りの人だけなのかもしれませんが、常に後悔だけはしないようにと自分に言い聞かせながら、物事の選択を行っています。
たとえ自分の将来が理想と違っていたとしても、そこに至る過程で後悔のない選択をしていたならば、人生を振り返ってみたときに、決して無意味なものにはなっていないはずです。私はこの考えを根底に持ちながら、自分の思い描く将来に向け邁進していきたいと思います。

Q. 解剖実習ではどのような学びが
ありましたか?

一人の人間と
向き合うということ

約3カ月に及ぶ解剖実習では、人体の構造について細大漏らさず学ぶことができただけでなく、医学を修める者としての心構えも、多分に学ばせていただく機会となりました。ご遺体と対面し、実際に解剖をさせていただく段階になって初めて、教室での座学では気づき得なかった感情に相対したことは今でも忘れられません。
「生きている」ということが、いかに当たり前でないか。一人の人間と向き合うということはどういうことなのか。たとえ想像であったとしても、その方の終生に思いを馳せることになり、泰然としていることなどできませんでした。解剖実習でしか得られない貴重な経験から、命の尊さを学び、医師として活躍するためだけでなく、生涯学習にも活かすことができればと思います。

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