ごあいさつ

献体は人生最後のボランティア

不老会は1962年(昭和37年)1月に設立された「献体を通して医学発展に貢献する」ボランタリーな団体です。2012年(平成24年)4月の公益財団法人認可を経て、2024年(令和6年)で創立から62年を迎えました。本年4月現在、登録会員数25,294名、生存会員5,892名、既献体者数11,709名を数えます。

不老会の創立は今から遡る事75年前、愛知県知多半島を襲った大干ばつがきっかけとなり、地域に用水運動が起こった事が発端となります。知多の篤農家久野庄太郎と安城農林高校教諭の浜島辰雄は、知多から100㎞以上離れた木曽川上流から導水する愛知用水計画を立て国家事業として実施にこぎ着けますが、水瓶となる牧尾ダム建設の際、事故により56名の殉職者を出してしまいます。この殉職者の遺族の長寿を願い、当時、愛知県内各大学医学部で不足していた解剖学実習の為のご遺体を提供し、医学発展に寄与するために不老会が設立されました。

前述の久野庄太郎は不老会初代理事長に、浜島辰雄は第二代理事長に、そして令和2年より私、久野格彦が第六代理事長に就任しています。

我々不老会の全ての会員の願いは、献体を通し医学・歯学の発展、そして優秀な医療関係者の育成に寄与することにあります。もちろんその為には健康な人生を歩み、感染症などを患わず健全な状態で最期を迎えなければなりません。「健康」と「献体」はまさに表裏一体なのです。

「人生100年」と語られるようになった長寿社会の日本で、健康で充実した人生を送り、その最後に「献体」という社会貢献を叶える事が出来る不老会の活動を今まで以上に促進したいと考えます。

公益財団法人 不老会理事長 久野 格彦
2024年(令和6年)4月

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